相続‘税’対策として一番初めにやることは?
1 相続税対策で重要なこと
相続税の対策って、皆さん気になるところではないでしょうか?
巷には、相続税の対策に関する情報が溢れています。
生前贈与するのがいいとか
生命保険を活用するのがいいとか
借金をして不動産を購入するのがいいとか
でもこれらはあくまでも手段にすぎず、いきなりこれらの相続税対策に食いついてはいけません。
相続税対策で重要なことがあります。それは、、、「順番」です。
いきなり相続税対策に入る前に順番を守る必要があるのです。
相続税は安くなったけど、家族が揉めてしまったなんてことになったら元も子もないですよね。
そもそもなんのために相続税対策をする必要がありますか?
さまざま理由はあるのでしょうが、「家族のため、少しでもお金を残してあげたい。など、円満相続のため」ではありませんか?
2 相続税対策のため守るべき順番
今日はその順番についてお話ししたいと思います。相続税対策のため守るべき順番とは、
1 現状分析(今の現状を知ること)
2 遺産分割対策(争い対策、揉めないように)
3 相続税評価引き下げ対策
4 生前贈与対策
1や2ができてないのにいきなり3や4の対策を進めようとすることがあります。
銀行さんや、不動産会社さん、生命保険屋さんの一部の営業の方が「相続税対策になるから」と不動産や保険の購入を勧めてくるかもしれませんが、現状分析も相続争い対策もしないうちから不動産や生命保険を買ってはいけません。
3 まずは「現状分析」から
何よりもまずは「現状分析」からです。
現状分析とは、
今のまま相続が発生したら、相続税がどのくらいかかるのか?
今のまま相続が発生したら相続税の納税のためのお金はどのくらい必要なのか?
今のまま相続が発生したら家族は円満に遺産分けをすることができるのか?
誰が何を相続するといいのか?
というようなことを分析・検討することです。
相続税対策を考えるうえでは、まず現状を知るところから始めることが重要です。