民事信託・家族信託

民事信託を専門家に相談すると良い理由

文責:弁護士・税理士 小島 隆太郎

最終更新日:2023年08月29日

1 民事信託は仕組みが複雑

 民事信託は、信頼できる人に財産を託す行為で、財産の運用や管理を任せることができます。

 内容を柔軟に決めることができるため、委託者の意思を尊重しやすいというメリットがあります。

 二次相続にも対応できるため、先々のことを決めておくことができるという点も、民事信託の特徴の一つです。

 一方で、民事信託では決められないことがありますし、税金の面で対応しなければいけないこと、考慮しなければいけないこと等があります。

 複雑な仕組みをしっかりと理解し、メリット・デメリットを把握した上で、信託内容を決めていくことが大切ですので、民事信託に詳しい専門家に相談することをおすすめします。

 

2 意思を適切に反映させるため

 生前の財産管理、二次相続、事業承継、不動産の共有リスク防止など、民事信託で対策できることは多岐に渡りますし、その内容も様々です。

 個々によって内容が違うため、決まった形があるわけではありません。

 そのため、希望している理想の形の民事信託になっているかどうかをご自身で判断することは難しいかと思います。

 自身の意思を適切に反映させるためにも、まずは、専門家にご相談ください。

 どのような財産管理・運用を望んでいるのかを専門家に伝え、ニーズを実現するための対応として適しているものを提案してもらうとよいかと思います。

 内容によっては、民事信託以外の相続対策の手続きが適切なケースもあります。

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民事信託は財産の管理を託すことができる制度です

老後に備えて、自分の財産の管理について考え始めた際、民事信託・家族信託を思い浮かべる方もいらっしゃることと思います。
民事信託を利用すれば、信頼できる人に財産の管理を託すことができますので、自分が認知症になった場合に、不動産の管理や運用ができなくなるといったことを避けることができます。
また、例えば、一人で住んでいる親が認知症になり、高齢者向けの施設に入居した場合、残された住居を手放したいがどうすることもできないという事態を避けることができます。
このように、財産の管理権限を誰かに託しておくことで、不測の事態に備えることができるのです。
ご自身でこういった相続対策を考える方がいる一方で、子どもの立場から、親に民事信託をさせたいと思う場合もあるかと思います。
しかし、子どもの意向のみで民事信託を行うことはできませんので、親の同意を得なければいけません。
民事信託がどのような制度でどういったメリットがあるのかを分かりやすく説明するのは簡単ではありませんし、感情的になってしまい、話し合いがスムーズに進まないかもしれません。
第三者が間に入ることで冷静に対応できる可能性がありますし、民事信託に詳しい専門家から制度について説明した方が、伝わりやすいかと思います。
民事信託は、財産を託す人が柔軟に内容を決めることができる制度で、どのような内容が適切なのかはその方の状況によって異なります。
また、相続対策は民事信託だけではありませんので、その他の制度も視野に入れて、何が適しているのかを考えることが大切です。
熊本で民事信託を含めた相続対策をお考えの方は、まずは一度ご相談ください。

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